登場人物
登場人物の簡単な紹介。
どうせなので割とどうでもいい裏設定もでっちあげました。
ネタバレ含みますので反転してます。
死ぬほど暇なら読んでみるのもいいんじゃないかな(迫真
※最終更新:12/06/02
- 主人公(アレックス)(あなた)♂
チガリア王国の灯台守、白鱗騎士団団長アルベルジュ・フォン・ルードヴィヒと、
その妻、シャルロッテの息子。
幼少より父に鍛えられ、剣の扱いに長ける。
↓以下、反転で裏設定↓シャルロッテは大精霊ウンディーネの末裔であり、
彼女が持っていたお守り(ウンディーネブルー)は、
大精霊ウンディーネの直接の加護を受けられる、
世界でたった一つの強力な護石である。
ちなみに、護石は全部で七つあり、
七つのオーブは全てを封じる力があると言われるが、
それはまた別のお話。
その昔、ウンディーネは数々の強力なマジックアイテムを所持していたが、
後述するヒドい性癖により、そのほとんどが散逸してしまう。
シャルロッテが持っていた護石は、
800年前、ウンディーネの末裔と呼ばれる精霊人が、
ウンディーネの浪費癖から守るためにひそかに持ちだされ、
シャルロッテの一族に預けられたという。
- ブライアン・シューバッハ♂
チガリア王国の近衛騎士団、赤鱗騎士団団長である。
とても一途な男で、歴戦の勇者でもある。
ひとたび戦闘が起これば、狂った闘牛のように暴れまわることから、
狂牛のブライアンとも呼ばれた。
チガリアの戦士と聞けば、彼の名を知らぬ者はいないほどの男である。
↓以下、反転で裏設定↓実は酷い ヤ ン デ レ である。
相思相愛であればきっといい旦那になかもしれないが、
恐ろしいほど嫉妬深く、
不倫の「ふ」の字でも見つけたら、
相手はこの世にあらん限りの全ての苦痛を味わわされて心中されるだろう。
家は貴族の家系で、非常に裕福であり、
何不自由なく暮らしており、
建前上、口には出さないが、
平民の男児は虫けらと同じくらいにしか思っていない。
彼が若くして騎士団団長に就任できたのも、
人望や軍団を率いる手腕があったからではなく、
彼が元騎士団長を訓練の場で半殺しにしたからである。
運がいいのか悪いのか、赤燐騎士団は実力主義だったのだ……
戦士としては優秀だが人間としては最低である。
ちなみにこの男、童貞ではない。
かつて彼と一夜を過ごした女は何人かいた。
しかし、そのほとんどが、
キャロルの呪いによって謎の変死や失踪を遂げるのである。
最低な男だが、最期はキャロルを守って、魔王の一撃に斃れる。
結局彼が求めていたモノはなんだったのか……今では知る由もない。
- キャロル・キャロディアル♀
チガリア王国の見習い宮廷魔術師(メイガス)。
メイガスという職業は、
とにもかくにも金がいる。
高い機材や材料を集め、 実験、レポート、そして実験を繰り返し、 一定以上の成果を上げなければ出世できないどころか城から追い出され、
メイガスの地位をはく奪される。
キャロルは、メイガスとしての才能があまり高くなく、
田舎の貧乏農家の出であるため、
数年前、三つの繰り上げ合格で見習い宮廷魔術師となったあとも中々の苦労を強いられてきた。
そんな健気な彼女に、嗚呼……どんな残酷な運命が待ち受けているのだろうか。
↓以下、反転で裏設定↓実はブライアンに引き続き、
彼女も酷い ヤ ン デ レ である。
宮廷魔術師になる数年前、
彼女は、彼女の村へやってきたブライアンを見て、
一瞬で重度の恋の病に陥る。
いわゆる一目惚れである(ちなみにこの運命の日、ブライアンは彼女に気付きもしなかった)。
大抵の場合、かたや王家の近衛騎士団団長、かたや小さな村の村娘であれば、
身分の開きや教養の低さから、
憧れはするものの、諦めるものであるが、
彼女はそうはいかなかった。
時に愛は無限の可能性を示す。
体の弱かった彼女は、しかし困ったことに恐ろしいほどの行動力があった。
彼女はブライアンを見染めてすぐに行商人の荷馬車に潜み、王都へと向かった。
そして、あろうことか自分と同い年程度の貴族の娘を襲い、衣服と持ち物を奪うと、
何食わぬ顔で高級な参考書の並ぶ書店へと赴き、魔術の本を、
その襲った貴族の娘の身分証を使って、ツケで購入したのである。
その書店の店主と、その貴族の娘の家人は、
数日後、謎の変死を遂げている。
これが大呪術師キャロル・キャロディアルの最初の呪いである。
精霊を扱う基本魔術の素養は限りなく低かったが、
呪いの才には長けていたのか、
彼女は、優秀な宮廷魔術師候補生たちを次々に試験から棄権させ、
あれよあれよという間に見習い宮廷魔術師になってしまう。
その後は順調にブライアンをストーカーし、
彼にいいよる女を残らず根絶やしにしてきたが、
まさか彼女も自分がストーキングされる側に回るとは思っていなかったのだろう。
劇中の展開になる。
- デイジー・ビスケット♀
非常にさばさばとしたクレリックである。
元々チガリアからカナイ村へ巡礼にやって来ていた修道女であったが、
魔族の襲撃に巻き込まれてしまう。
↓以下、反転で裏設定↓貴重なボクっ娘である。
彼女を仲間にできるかどうかは、
襲撃の時にすぐに彼女の元に行き、
チガリアへ着いた後に彼女と慎重に会話する必要がある。
実を言うと性能はそれほどでもないが、
それはRTPが悪いのであって私は悪くない。
彼女は
風の大精霊シルフェ=ミニーガの末裔と、
水の大精霊ウンディーネの末裔の混血である。
つまりアレックスの遠い親戚にあたるわけだが、
でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要なことじゃない。
彼女は生まれたときから酷い迫害を受けており、
母は魔女裁判で火刑に遭い、姉も物取りに襲われて殺されている。
彼女が眼鏡をかけている理由も、誰かが投げた大きめの石が彼女の目を直撃し、
視力が著しく下がったためである。
どうも精霊の末裔は差別の対象であったようだ。
孤児となった彼女を待ち受けていたのは、
修道院でのいじめの日々。
そんな彼女が絶望に暮れて自殺しなかった理由は、
母と姉の今際の際の笑顔である。
彼女たちは酷い扱いを受けたが、
最期まで世界を呪いはしなかった。
母や姉が弱音ひとつ吐かなかったというのに、
どうして自分だけ、世界から逃げるように死ねようか。
その想いが、彼女を今日まで生かしてきたのである。
ただの一度も、他人に助けられたことのない彼女が、
ようやく助けられる……その時、彼女はなにを思うのだろうか……
- ヘレン♀
エルフヘイムのエルフ。
エルフはアーチャーでありながら、
風と雷を操るメイガスでもある。
太古の昔、まだ歴史にも記されない頃、
竜と共に魔王の軍団と戦ったとされる強力なエルフの末裔……なのだが、
ヘレン本人は非常に間抜けで病弱である。
エルフはどうもコレ! と決めたものに一途な傾向があるようだ。
↓以下、反転で裏設定↓チガリアの南には古い大樹があり、
そこからエルフヘイムへ行けると噂されているが、
実際にいった者はいない。
なぜなら、エルフや精霊の加護を受けない者は、
エルフヘルムへの道が解からず、
森の中で餓死してしまうからだ。
彼女がザックの小屋で眠っていた理由は、
道に迷って行き倒れていた彼女をザックが保護したからで、
特にひねった理由はない。
なんで迷ってたかって?
カップラーメンでも買いに出かけたからじゃねーのぉー?
- ザック・ヒルベルト♂(ザック)
チガリア王国の島の真ん中を渡す渡し船の船長。
↓以下、反転で裏設定↓元王立青鱗騎士団団長である。
余談だが、チガリアの王立騎士団には全て「色」と「鱗」がつく。
これは、かつてチガリア王国建国の時にいた七つの聖竜にちなんでいる。
千年前、この国を建国したキングは、
七つの聖竜と契約を結び、七人の聖騎士率いる七つの騎士団とともに、
魔族からチガリアの大地を守った。
しかし、竜の力を恐れていた王は、
神から使わされし使徒の力を使って竜を討伐する。
その折、騎士団の大半が全滅。
生き残った竜たちは邪竜の烙印を押され、
七つの騎士団のいくつかは団長不在のまま、
長い年月を経ることとなる。
ザックは数少ない、聖竜の因子を継承する騎士だった。
しかし、彼の父であるラインバレル・ヒルベルトは、
その地位を渇望する部下に謀殺される。
王城内の泥沼と化した政権抗争に嫌気のさしたザックは、
団長の座をついで即、行方をくらます。
渡し船の船長とはいえ、
島の東側へ赴く者は少ない。
灯台の防人以外は皆無と言ってもいいだろう。
(防人は海軍の船で移動するため、
ザックの渡し船を利用することはない)
ゆるりとした生活の中で、
ザックは、捨ててきた騎士団と、己の勤めに対して
ずっと悩まされてきた。
果たして、自分の決断は正しかったのか。
敵と言えるものが明確に見えず、
しかし、確かに仲間はいた。
その一切を、全て断ち切った。
それは、救うべきものを救うための
力と、地位があるにも関わらず、
己のためにそれらを放棄したことに他ならない。
彼にとって不幸なことがあるとするなら、
仲間を見捨てて平気でいられるほど、
人間としての人格が破綻していなかったことだろうか。
ちなみに、竜の因子を受け継いだ人間は一様にして
他より長寿である。
ザックもご多分にもれず、
見た目よりちょっと長く生きていたりする。 - アリス・エン・ス・サーフォード♀(アリサ)
王立近衛十二銃士隊の第3隊隊長。
↓以下、反転で裏設定↓王立近衛十二銃士隊は、
王国内で起こる犯罪を取り締まるための組織である。
銃士隊に入隊する以前、
彼女は法王庁で修道士として活動していた。
彼女は国内を廻り、
ありとあらゆる無法を目にしてきた。
そうして、彼女は自分の無力を痛感し、
銃を手にし、治安を守るものとなった。
だがそれは、力のない者を見殺しにすることから
より強い力で秩序を乱す者を殺し尽すという事に
変わっただけのことだった。
彼女の願う平和は、
誰も争わず、誰も殺し合わない世界。
どんなに叶うことのない理想と思い知らされたとしても、
それに近いものを切望せずにはいられない。
過去、ザックとともに多く戦場を駆け、
死に損なうことも多々あったが、最後にはうまく切り抜けてきた。
ザックが騎士団を去った後も、
彼女は誠実に銃士隊を務め、隊長となる。
しかし、当然のごとく理想は遂げられることなく、
どうにもならない現実と願いの摩擦で、
ボロボロになりながら、
持ち前の生真面目さからか、それを決して表に出すことはなかった。
願望に見合う絶望に苦しめられ、
彼女の心はとっくに死んでいたのかもしれない。
最後に残ったひとかけらの想いで、
彼女は王の計画に乗る。
利用されたとしても、
それがこの先、
最も犠牲が少なくなる方法だと信じたからだ。
彼女が真に絶望したのは、
計画の過程で…過去、最も身近にいて、
そして最も慕う男が、
その自由の思想ゆえに
決して理解されることなく、
自分の敵になるだろうということを予想した時だ。
世界がどうなったとしても、
その男との関係は確実に破綻するだろうからだ。
- マオ・レイヨン♀
亡国のスパイ。
拳法の達人である。
↓以下、反転で裏設定↓東国最強の暗殺拳の使い手。
稀代の才能を持つ女性で、幼少期から多くの標的を血祭りに上げてきた。
そんな彼女の正体は、実はチガリアの二重スパイ。
彼女の先祖は、チガリアに流れ着いてから、
チガリア王家に代々仕えており、
その最終的な主人もキングオブエンディミオンである。
しかし、彼女にとって一番かわいいのは自分。
ルイアカ灯台での戦闘後、
国王に殺されそうになって王家を去る覚悟を決める。
しかし、時代の大勢はほぼ決まっており、
彼女は地下へ潜り、暮らすほかなかった。
彼女の動向をその後掴んでいたのは法王庁で、
その後数十年にわたって、
法王庁の上級修道士に技を教えていたとかいなかったとか。
その法王庁も、チガリア王家とは懇意。
結局のところ、彼女は生涯、
完全な意味で王家とは決別できなかったようだ。
世の中、絶対的な技を持った武門の家といえども、
権力には勝てないということかもしれない。